“超”高速
もの造りを支える工作機械には高速化、高機能化という大きな流れがあります。それにともない、高速回転でも安定した軸受が求められています。 しかし軸受は回転速度が上がるにつれて、いくつかの問題が発生してきます。
ここが問題点
軸受が高速に回転すると、転動体(ボール)には大きな遠心力が働きます。この遠心力のために、軸受の外輪に対して大きな荷重がかかり、超高速の回転を妨げます。
また、通常の潤滑油では十分な油膜の厚さが確保できないうえ、熱を発散できないので軸受の温度が上昇してしまいます。
超技術で解決
転動体にセラミックを使うとともに、2種類の潤滑方法を同時に使うことにより、“超”高速で使用することが可能な軸受を実現しました。
転動体にセラミックを使うことにより、回転時の遠心力を軽減できるうえ、潤滑特性も向上します。
“超”高速の回転を実現する軸受の潤滑は、少ない油でエアを併用したエアオイル潤滑を適用。
必要最小限の油をエアとともに、正確にボールとレースの境界部に供給することで、十分な潤滑を行うと同時に、温度上昇を防ぎます。
軸受の剛性を高めながら、発熱の原因の1つであるボールの滑りを防止する対策も施しています。
超技術の製品
■超高速セラミックボール入りアンギュラ玉軸受
エアオイル潤滑での超高速回転dmn値(dm:軸受ピッチ円径mm, n:回転速度min-1)260万を実現。
環境対応型エアオイル潤滑
アンギュラ玉軸受 HSLタイプ
高速アンギュラ玉軸受
HSEタイプ